トップ -目次- > 業務用機器  > 細菌検査装置『アルゴス』 > Q&A
1−1.  細菌の種類など
1−2.  どのような細菌検査方法がありますか?
1−3.  寒天培地培養法とは?
1−4.  培地と菌の関係
1−5.  細菌検査の必要性は?HACCPとは?
1−6.  菌数の規定等はあるのですか? 2−1.  どのような方法でコロニーを検出するのですか?
2−2.  コロニーにどのようにして色をつけるのですか?
2−3.  培地の色やコロニーの色は一定ではないと思われるのですが? 3−1.  普段使用している培地で計測できるのですか?
3−2.  どのような材質のシャーレを使いますか?
3−3.  スタンプ培地は計測できますか?
3−4.  播種の方法は塗沫播種に限定されるのですか?
3−5.  どのくらいの大きさのコロニーを検出できますか?
3−6.  何ヶくらいのコロニーを数えられますか?
3−7.  混釈播種の場合など、コロニーの下にあるコロニーを検出できますか?
3−8.  連なっているようなコロニーはどのように計数しますか?
3−9.  シャーレ側面(際)に生育したコロニーも数えられますか?
3−10. 菌液が広がったケースでは計数できますか?
3−11. 真菌の検出はできますか?
3−12. 残滓物が含まれる場合も正確に計数できるのですか? 4−1.  撮像や解析に要する時間はどのくらいですか?
4−2.  画像はどのくらい保存できるのですか?
4−3.  短時間培養での測定結果はどの程度の精度ですか?
4−4.  どんなメンテナンスが必要ですか?
4−5.  今後のバージョンアップはどのように実施されますか?
4−6.  カメラの画素数はどのくらいですか?
4−7.  「撮影のみ」という使い方はできますか?
4−8.  パソコンとして使用できますか?またLANに接続することはできますか?
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-1.基礎知識-

Q1-1細菌の種類など
細菌は形状や性質により色々な方法で分類されます。ここでは食品検査でよく耳にする細菌について簡単に紹介します。
細菌の分類 ●一般生菌:環境中に普通に存在する菌の総称です。レジオネラ属菌や大腸菌群、黄色ブドウ球菌など有害なものも一般環境に偏在しています。
●大腸菌群と大腸菌:大腸菌群は大腸に多く見られる菌の総称です。土壌など一般環境にも存在しています。大腸菌は大腸菌群という大グループに含まれるグループでこの菌が多いと糞便系の汚染が疑われます。 ちなみにO-157は大腸菌に分類される菌のひとつで、少量で食中毒症状を起こす菌です。
●食中毒菌:サルモネラ属菌、腸炎ビブリオ菌などは感染することで、黄色ブドウ球菌はその毒素により食中毒を引き起こします。人間にとって有害であるため食中毒菌と呼ばれますが、多くは自然界で普通に見られます。
●一般生菌や大腸菌群、大腸菌は汚染の度合いを示す量として評価されます(汚染指標菌)。また、乳酸菌は乳製品のほか、キムチや漬物に多い菌で目的によっては汚染指標菌として使用されます。
●菌はほこりなどに付着して空中を浮遊することもありますが、カビを除き空気による感染はまれで、多くは手などを介する接触によります。レジオネラ属菌の場合は、菌が多く含まれる水が霧状になったものを吸い込んだとき感染します。   ⇒戻る
Q1-2どのような細菌検査方法がありますか?
最も広く行われている方法は寒天培地培養法です。寒天上に育成する細菌の集団(集落orコロニー)を目で評価し、数えます。基本の検査方法である「公定法」は寒天培地培養法です。コロニーカウンターは寒天培地の菌数を計測する装置です。
ほかにATPや二酸化炭素など細菌の生命活動より菌数を算出する検査装置や遺伝子(DNA)を評価する装置などがあります。いずれの方法でも検体を前もって処理しておく必要があります。   ⇒戻る
Q1-3寒天培地培養法とは?
手順を簡単に紹介します。
●寒天培地を用意します。粉末培地をお湯に溶かし、シャーレに適量入れ、固めます(シャーレに固めた状態でも販売されています)。
●試料(食品)を刻み、袋の中で水(無菌)でよく混ぜ合わせます。この水をフィルターで濾し、適量をシャーレに入れ、均等に広げます。
●できあがったシャーレを37℃など一定の温度で保管、培養します。所定の時間(例えば24時間)経過後、目視できるほど育った菌の集団(コロニー)を評価、数えます。 もともと菌は目に見える大きさではありませんが、培養により分裂を繰り返し、何万何億個の菌の集団となり目に見える塊、コロニーとして観察されます。 コロニーの数が当初シャーレに播いた菌の数になります。
培地の表面に菌液を塗る方法を塗沫播種、固まる前に菌液を混ぜる方法を混釈播種といい、塗沫はコロニーが見やすいが手間がかかる、混釈は簡便だがコロニーが見難い、といった特徴があります。
環境の状態を検査する場合、綿棒で対象物の表面を拭き取り、培地表面に塗布したり、水に溶かしてから培地に混ぜるなどし、培養します。
尚、使用後の培地は産業廃棄物として取り扱う必要があります。   ⇒戻る
Q1-4培地と菌の関係
ひとつの培地で全ての菌を検査することはできません。目的の菌種に応じた培地を用意します。培地は目的の菌が育成し、その他の菌が極力育たないよう調整されています。 一般生菌の場合は標準寒天培地(SMA)、大腸菌群についてはデスオキシコレート培地(DESO)が多く使用されています。 このほか、黄色ブドウ球菌用、サルモネラ菌用、など菌に応じた様々な培地があります。
社内検査は、SMA、DESOのほか必要に応じ食中毒菌用の培地を使用し、確定する必要が生じた場合、専門機関へ依頼する、といったケースが一般的です。   ⇒戻る
Q1-5細菌検査の必要性は? HACCPとは?
食品や化粧品、薬など直接細菌を検査する必要があるもののほか、これらを製造、運搬、保管などの工程における環境が汚染されていないか、などについて評価します。
HACCPは食品衛生法の中で設けられた承認制度です。承認は義務付けられてはいませんが、流通のなかでHACCPの手法に準ずることが要求されることが少なくありません。
HACCPは危害重要管理点と訳されます。ただ漠然と「安全な商品を提供する」と主張するのではなく、要所を管理するルールを自社の形態に合わせ作成し、運営、継続することが要求されます。 例えば「食材は10℃以下で保存し、担当者が確認、記録する」など具体的に作成します。要所を評価する手段として、食品や環境の細菌を検査することが考えられます。 また、これらのルールが適正であるか検証することも要求されており、検証手段の一つとして細菌検査が挙げられます。   ⇒戻る
Q1-6菌数の規定等はあるのですか?
食品衛生法により食品規格基準が定められており、食品ごとに目安の菌数等が記載されています。 例えば非加熱食肉製品の場合、公定法による検査を行い、1グラムあたり大腸菌100ヶ以下、黄色ブドウ球菌1000ヶ以下となっています。地域によっては条例などにより別途基準がある場合もあります。 出荷時検査などは義務付けられていません。必要に応じ別途基準を設けるのが一般的です。   ⇒戻る
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-2.ARGOS計測の原理-

Q2-1どのような方法でコロニーを検出するのですか?
コロニーと思われる部位の明るさ、色から検出しています。シャーレの画像上、コロニーの部分は局所的に暗くなっています。この局所の明るさや色をデータベースと照合し、菌種等を評価します。   ⇒戻る
Q2-2コロニーにどのようにして色をつけるのですか?
特に色をつけたり、発色させたりすることはありません。培地上に育成するコロニーの色をそのまま評価します。   ⇒戻る
Q2-3培地の色やコロニーの色は一定ではないと思われるのですが?
培地の厚みや調整時の濃度、コロニーの密度などにより培地の色は変わります。また、その結果コロニーの色も変化します。 本装置では画像の補正処理により、培地部分の色を一定の色にし、コロニーの色を決定し、データベース化しており、再現性の高い計測を実現しています。   ⇒戻る
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-3.どのようなコロニー、培地について検査できる?-

Q3-1普段使用している培地で計測できるのですか?
標準寒天培地、デスオキシコレート培地、についてはメーカーによらずご使用いただけます。その他の培地については仕様書をご覧ください。   ⇒戻る
Q3-2どのような材質のシャーレを使いますか?
透明プラスチックのφ90シャーレのご使用を推奨します。基本的には透明、半透明のφ90シャーレであればガラスなど他の材質でもかまいません。 ただし、傷などがある場合、コロニーと誤認してしまう可能性があります。   ⇒戻る
Q3-3スタンプ培地は計測できますか?
今のところ対応はしていません。しかし、シャーレを設置する台は交換可能としていますので、 特に装置を交換することなくスタンプ培地やφ70シャーレなどについても対応することが可能となっています。要望が多ければ対応について優先的に検討いたします。   ⇒戻る
Q3-4播種の方法は塗沫播種に限定されるのですか?
塗沫播種、混釈播種どちらでもご使用いただけます。培養時間を短縮させた場合、播種方法によって検査できる培養時間が異なることがあります。詳しくは仕様書をご覧ください。   ⇒戻る
Q3-5どのくらいの大きさのコロニーを検出できますか?
0.5mm以上のコロニーを検出、判定、計数しています。   ⇒戻る
Q3-6何ヶくらいのコロニーを数えられますか?
シャーレ1枚あたり、1000〜2000ヶくらいまで計数できます。   ⇒戻る
Q3-7混釈播種の場合など、コロニーの下にあるコロニーを検出できますか?
検出できます。大きなコロニーの下や上に見えるコロニーも検出することができます。ただし、上下に全く重なってしまった場合は1ヶとして数えてしまいます。
画像 Q2-7   ⇒戻る
Q3-8連なっているようなコロニーはどのように計数しますか?
コロニーの一つずつを検出します。原理としては局所的に濃い部分を抽出しますので、隣接する距離が近すぎると一つとして抽出されてしまいます。 許容の範囲かどうかなどについてはご使用者がご確認ください。また、集団として1ヶとしてみる、という数え方はできません。
画像 Q2-8   ⇒戻る
Q3-9シャーレ側面(際)に生育したコロニーも数えられますか?
シャーレ外周付近、幅約3mmの範囲のコロニーは検出できません。検査対象領域内で検出し、シャーレ全体でのコロニー数へ換算しています。 コロニーが主として外周部に生育している場合、目視検査を行ってください。   ⇒戻る
Q3-10菌液が広がったケースでは計数できますか?
菌液がシャーレ全面に広がっているケースでは的確に計数することができます。菌液が部分的に広がっている場合、ふちの部分で菌がより活発に増殖してしまうため、 コロニーとしてカウントすることがあります。こうした培地を計測する場合は解析結果の画像によりどの部分をカウントしているかお確かめください。
画像 Q2-10 ⇒戻る
Q3-11真菌の検出はできますか?
真菌については対応していません。数mm以上に育った真菌が混在する標準寒天培地では数が多めに算出される可能性があります。
画像 Q2-11   ⇒戻る
Q3-12残滓物が含まれる場合も正確に計数できるのですか?
残滓物の種類によります。色がコロニーと異なる残滓物であれば見分けることができます。
人間の目で見分けが困難な残滓物は見分けることができないケースが多いです。この場合、培養前に一度撮影し、残滓物数を計測、補正するモードをご使用ください。   ⇒戻る
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-4.装置について-

Q4-1撮像や解析に要する時間はどのくらいですか?
撮像作業はシャーレ1枚あたり約15秒です。これは画像保存処理に要する時間ですが、装置へのシャーレの入れ替えに要する時間とほぼ同じですので、 「処理を待つ」ということはほとんどありません。解析にはシャーレ1枚あたり3〜20秒です。通常は10秒以内ですが、コロニー数が数千ヶなどのケースでは時間がかかることがあります。   ⇒戻る
Q4-2画像はどのくらい保存できるのですか?
約20000枚までの画像を保存できます。画像は約900kBのビットマップファイルです。画像を保存するドライブの容量は20GBで、残り容量が2GBより少なくなると警告し古い順に削除します。 この仕様はHDD40GBの場合です。納入時の仕様はこれ以上となります。 必要な画像があれば、解析結果とともにCD-ROMに保存することができます。約700枚の画像を保存することができます。   ⇒戻る
Q4-3短時間培養での測定結果はどの程度の精度ですか?
試料や菌種により異なるため、ケースバイケースとなります。例えば12時間培養の培地から10ヶ検出した場合、24時間後には20ヶ検出される可能性が高い、という予測を行っています。 上水道水など試料によってはコロニーの発達が極端に遅いものもあり、短時間での検査に適さないものがあります。短時間培養での評価は公定法で認められていないので、あくまで参考としてお使いください。 短時間培養での検査を特に要望される場合は一度ご相談ください。   ⇒戻る
Q4-4どんなメンテナンスが必要ですか?
シャーレ台の下にあるガラスの清掃だけです。ガラスには直接シャーレは触れませんので、通常はエアダスターで表面のゴミを吹き飛ばしてください。 ガラスは取り外し、清掃することも可能です。照明はLEDであり、交換不要です。
撮影前にガラスの汚れを自動的にチェックしています。   ⇒戻る
Q4-5今後のバージョンアップはどのように実施されますか?
計測の精度を向上するためのデータベースのバージョンアップ、対象とする培地種類のデータベースへの追加、操作性向上のためのプログラムのバージョンアップを予定しています。 いずれの場合もCD-ROMを配布し、インストールいただく方向で予定しています。   ⇒戻る
Q4-6カメラの画素数はどのくらいですか?
30万画素のモノクロCCDカメラを使用しています。照明に3種類のLEDを用い、カラー画像に合成しています。 原理としては90万画素の3CCDカメラと同じです。もっとも解析に適する画像となるよう培地により光量を変えていますので、肉眼でみる色合いとは若干異なります。   ⇒戻る
Q4-7「撮影のみ」という使い方はできますか?
特に「撮影のみ」というモードは用意していません。   ⇒戻る
Q4-8パソコンとして使用できますか?またLANに接続することはできますか?
あくまでも検査装置としてご使用ください。他のソフトをインストールすると動作を保証することができません。 LANに接続することは可能ですが、動作の保証はいたしません。ご使用者の判断・責任において接続してください。   ⇒戻る
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